いろいろ嫌なことが積み重なり、もう辞めようかな、との思いもちらつきつつ、それでも逆転満塁ホームランを狙いたいような野望もくすぶり、思いついたのは「原点回帰」というキーワードでした。
メンズエステに嵌るきっかけとなったサロンがありました。比較的近所の、私鉄の各駅停車駅近くにあるサロンでした。
そこで初めて出会ったのが、モデルのような雰囲気の嬢でした。
顔出しNG、シルエットのみのHPを見て、直感的に選んで予約を入れた嬢でした。
サロンに向かう途中、乗った電車の、向かい側の座席に超イイ女が座っていました。
仕草も雰囲気も、色気もエロさも、身に纏う妖艶さも、満点の女性でした。
チラチラ見つつ、「これだけの女性に巡り合うことは奇跡。今声をかけなければ一生後悔するだろう」と思いつつ、予約を入れている立場上、身動きが出来ないなと感じていました。
ところがその嬢、サロンの所在する駅で下車。
自然に後をつけるような形となり、見届けると、駅前のマンションに入って行くではありませんか。
こちらは初めてなので、改札を出たところでサロンに電話し、場所を確認すると、嬢が入っていったマンションに違いありません。
「ひょっとしたら」という期待感のとおり、ドアを開けたところに立っていたのは、車内で見惚れた彼女でした。
車内での白いワンピース姿から、黒いタンクトップに黒いミニに変わってはいましたが、間違いなく彼女です。
施術以前に、もう気持ちが一杯になってしまったのですが、それに加えて、素晴らしい施術で、初心者としては心を鷲づかみにされていたのでした。
全てはここから始まったのです。
3回入りました。
実際に、モデル業の仕事をしていること、生活に困っているわけではない等の発言から、早晩、辞めるだろうなという予感はありましたが、あっさりと、何の前触れもなく、辞めてしまったのです。
この後の、メンエス生活は、彼女の幻影を探してのもの、と言っても過言はないかも知れません。
そんな彼女の名を、3年3ヶ月ぶりに、当該サロンの出勤予定の中に発見してしまったのです。
最初は、過去の在籍の「消し忘れ」くらいに思っていたのですが、よく見ると、「電撃復活」と書いてあるではありませんか。
当然予約を取り、サロンに向かいました。
ドアを開けて、感動の再会を予想していましたが、実際はそうはなりませんでした。
ドアを開けた瞬間、別人かと思いました。
「○○さん?」と聞くと、「そうです」というので、そうなんでしょうけど、まるで別人でした。
「えっ?」という驚愕のまま、部屋に入って、いろいろ話しているうちに、彼女本人であることは確信しました。しかし、あまりの変わりように言葉を失いました。
スレンダーで素敵な姿は影も形もなく、暴飲暴食の果てのように、太りきっていました。単に幅を広げたというだけではなく、猫背になり、体型そのものが大きく変形してしまったような印象でした。
上品で健康的な色気を醸し出していたお顔は、口がまともに開かないかのようにいびつに歪み、すっかり生気が失われてしまっていたのです。
声も変わってしまっていて、ろれつが回っていないような印象でした。
微かに残る、目の中の光だけが、かつての彼女を想起させる、ささやかな手がかりでした。
年齢で言うと20も年を取ったような印象なんです。
電車の中のことなど、エピソードは覚えていたので、間違いなく彼女なのです。
しかし、変わり果てていました。
言葉は過ぎますが、廃人のようでした。
この3年3ヶ月に何があったのかは聞きませんでしたが、一人の女性の人生を大きく変貌させるには十分な歳月だったようです。
病気?薬物?アル中?いろんな単語が浮かびました。
言葉を失いました。
歳月の残酷さを思いました。
人生の過酷さを思いました。
メンズエステに嵌るきっかけとなったサロンがありました。比較的近所の、私鉄の各駅停車駅近くにあるサロンでした。
そこで初めて出会ったのが、モデルのような雰囲気の嬢でした。
顔出しNG、シルエットのみのHPを見て、直感的に選んで予約を入れた嬢でした。
サロンに向かう途中、乗った電車の、向かい側の座席に超イイ女が座っていました。
仕草も雰囲気も、色気もエロさも、身に纏う妖艶さも、満点の女性でした。
チラチラ見つつ、「これだけの女性に巡り合うことは奇跡。今声をかけなければ一生後悔するだろう」と思いつつ、予約を入れている立場上、身動きが出来ないなと感じていました。
ところがその嬢、サロンの所在する駅で下車。
自然に後をつけるような形となり、見届けると、駅前のマンションに入って行くではありませんか。
こちらは初めてなので、改札を出たところでサロンに電話し、場所を確認すると、嬢が入っていったマンションに違いありません。
「ひょっとしたら」という期待感のとおり、ドアを開けたところに立っていたのは、車内で見惚れた彼女でした。
車内での白いワンピース姿から、黒いタンクトップに黒いミニに変わってはいましたが、間違いなく彼女です。
施術以前に、もう気持ちが一杯になってしまったのですが、それに加えて、素晴らしい施術で、初心者としては心を鷲づかみにされていたのでした。
全てはここから始まったのです。
3回入りました。
実際に、モデル業の仕事をしていること、生活に困っているわけではない等の発言から、早晩、辞めるだろうなという予感はありましたが、あっさりと、何の前触れもなく、辞めてしまったのです。
この後の、メンエス生活は、彼女の幻影を探してのもの、と言っても過言はないかも知れません。
そんな彼女の名を、3年3ヶ月ぶりに、当該サロンの出勤予定の中に発見してしまったのです。
最初は、過去の在籍の「消し忘れ」くらいに思っていたのですが、よく見ると、「電撃復活」と書いてあるではありませんか。
当然予約を取り、サロンに向かいました。
ドアを開けて、感動の再会を予想していましたが、実際はそうはなりませんでした。
ドアを開けた瞬間、別人かと思いました。
「○○さん?」と聞くと、「そうです」というので、そうなんでしょうけど、まるで別人でした。
「えっ?」という驚愕のまま、部屋に入って、いろいろ話しているうちに、彼女本人であることは確信しました。しかし、あまりの変わりように言葉を失いました。
スレンダーで素敵な姿は影も形もなく、暴飲暴食の果てのように、太りきっていました。単に幅を広げたというだけではなく、猫背になり、体型そのものが大きく変形してしまったような印象でした。
上品で健康的な色気を醸し出していたお顔は、口がまともに開かないかのようにいびつに歪み、すっかり生気が失われてしまっていたのです。
声も変わってしまっていて、ろれつが回っていないような印象でした。
微かに残る、目の中の光だけが、かつての彼女を想起させる、ささやかな手がかりでした。
年齢で言うと20も年を取ったような印象なんです。
電車の中のことなど、エピソードは覚えていたので、間違いなく彼女なのです。
しかし、変わり果てていました。
言葉は過ぎますが、廃人のようでした。
この3年3ヶ月に何があったのかは聞きませんでしたが、一人の女性の人生を大きく変貌させるには十分な歳月だったようです。
病気?薬物?アル中?いろんな単語が浮かびました。
言葉を失いました。
歳月の残酷さを思いました。
人生の過酷さを思いました。